三月の資源ゴミの日きっちりと束ねられたる参考書あり
えー、たたみです。三月最初の活動報告を担当させていただきますが、当日到着が遅れたもので例によって200字で済むところを30倍くらいに引き伸ばした、うっすーい粥のような内容になる予想です(予防線)。
到着時、玄関にやたら靴が溢れてます。ワイワイな日曜に比べると少ないはずの土曜日でこれは珍しい。部屋に入ると見学の子が3人、新しいチューターが2人参加してました。ようこそ。
見学の二人に教えるキムさん、最近お気に入りのジャケットに膝立ちで丁寧に話してます。遊ぶときの態度といいホントに子供の目線に立つ人だな。心が半ズボンはいて虫取り網持ってる。おかげで初めての子たちも緊張も少なく、終いにはこの子らまで……これはまた後で。
もう一人の見学の少年はチューターくまさんに数学を教わってます。少年の様子から苦手意識が見え隠れしますが、粘り強く向かい合ってます。
実は最近まで不思議だったんですよね、くまさんが担当した子は割とみんな文句も言わず、学習態度がいいんです。はじめはそれを、彼の知識の多さゆえ(実際本業)だと思ってたんです。あと小声。くまさんの声ははしゃいでたら聞き取れない(リアルに音量を知りたい方は『ささやき女将』で検索)。
先日こんなネット記事を見つけました。落ち着きがないと思われる子どもたちが大人しく話を聞いているときがある、簡単に言うと
「伝える人が内容に価値を信じており、かつ伝える子どもたちにも価値あるものになると確信しているとき、それは態度として伝わるのではないか」というものです。確かに以前、私が担当したアクティブラーニングで「身体感覚を養う」をテーマにしたとき自分は何の不安もなかったし、子ども達も真剣に取り組んでました。くまさんは学習に限らず他の話題でもあまりブレを感じません。何者なんでしょう。大声と引き換えに仙人に等しい何かを手にしたんでしょうか。そんな取引をする物好きな悪魔とか魔女がいるか分かりませんが。
離れた席ではレギュラーメンバーの小学生二人が学習を終えたのか、カードゲームで遊んでます。
『NISAが学べる投資ゲーム』
某社の「子どもが小さいうちに体験してほしいことランキング2022」で 一位・英会話、二位・スポーツに次ぐ、三位・「投資」。
最近やっと確定申告が終わり、いろんな意味で涙目になりそうな私の前で「○○の株が爆上がりや!」などと騒いでる子らが眩しすぎます。もはや私にとって「株が上がる」で思いつくのは『Dragon Ball』第一話で悟空が切り株を引っこ抜いて空に放り投げるシーンくらいです。
一年を一ターンとしてNISAを積み立て、株を見直し、配当を受け……
シンプルに思いましたね、このゲームおもろいんか?
って、いつのまにか見学の二人も参加して盛り上がってる⁉
彼らが大人になるころ、日本の経済は復活するのかもしれません。
二階はさらに二部屋に分かれてお勉強です。北の部屋ではAくんがコツコツとプリントを解いてます。苦戦してるようですが新人チューターまおりさんとは波長が合ってるように見えます。まおりさん、後のミーティングで様子を聞いてもAくんの学力に対する見立てが丁寧で今後の方針にとても参考になりました。
南の部屋では三兄弟がいつものように静かに学習したり、LEGOで虎や風車小屋を組んだり。もう一人の新人チューター、たなソウさんは言葉掛けが優しくて、子どもが回答を間違えたときも褒めるところを見つけ、落ち込む隙を与えません。
アクティブラーニングでは「救急車の呼び方」について動画を見ながら学びました。私は知りませんでしたが、119に電話するとまず
「火事ですか、救急車ですか?」と聞かれるんですね。110番だと
「事件ですか、事故ですか?」だとは知ってましたが
飛行機では「beef or fish?」
マクドだと「お持ち帰りですか、お召し上がりですか?」
ハムレットなら「生きるべきか、死ぬべきか」
唐揚げのレモンは「かけるか、かけないか」
オペレーターと話しながら、必要に応じて救急処置まで進めていきます。こうしてシミュレーションしておくと、いざという時に冷静さを保てるので時々おさらいしたいですね。
もうすぐ卒業のシーズン。今からもう寂しいです。
皆さんにとっての卒業ソングは斉藤さん?菊池さん?(それとも尾崎さん?)