【明石かがやき】07月27日活動報告withたたみ

ごめんよ、地球。
僕が悪かった。
半年前の寒ーい日、「なんや地球温暖化いうてもこんなに寒いんやったら大したことないやん、まだまだやな」
なんてふざけたこと言った。ホンマにご免。もう十分わかったからあの頃の夏に戻してくれ。
北半球の皆さんすみません。この酷暑はすべて僕のせいです。あー暑っ!

今日のかがやきは 子ども<チューター体制でした。ただでさえチューターが多いのに遅れてきた私に居場所はありません。拠点に着いた時のみんなの視線は暖かいのに直視できない。これはあれだ、夕飯に家族でお好み焼きをたらふく食べた後、酔った父が機嫌よく手提げ袋を見せて「今日はタコ焼き大会や!」って言ったときの、表面的には歓迎するしかない目線。
こんなとき節度のある大人なら
全体を見てフォローできるところを探すとか、
今後の参考に他のチューターを見学するとか色々ありますが、私が選んだのは

構ってほしさに邪魔をする、でした。(一応休憩中)

受験生のA君は苦手な数学にがっぷり取り組んでます。解の公式は丸暗記するしかなく、他にも約分のポイントや間違えやすい箇所をチューターのくまさんから丁寧に教わってます。たまに思うんですがこの二人って「静か」なんですよ。といっても喋らないとか音を立てないとかじゃなく、『博士の愛した数式』で、主人公の家政婦が台所でたてる、ある種の充実した生活音みたいなものに対して博士がしみじみと「静かだ…」っていうシーンに近い。こういうときって面白いくらい力がついて面白くなるんですよね。

それが面白くない私は静かな世界に乱入します。意地悪な算数のなぞなぞを出したら、くまさんがすかさず正解を言いました。その素早さがまるで
「入ってくんな」
と言ってるようで、意気消沈したわたしは後ろの小学生М君に。
М君はタブレットを使い、点対称や線対称の図形問題を解いてます。彼の操作で画面上に次々現れる三角定規やコンパス。手の速さでМ君の脳がくるくると働いているのが分かりますが、ここは本当に静か。紙に書き込む音もコンパスが転がる音もしません。
こ、こんな幼いうちからバーチャルに取り込まれてしまっては……!
と思いきや、タブレットの側には夏休みの宿題らしきプリントが。
課題は、教科書に載ってない戦争の記録を探すものでした。しかももう終わってる。丁寧な字で、きちんと整理して書いてある。

驚きと感心と付け入る隙のなさをここでも覚えつつ、もう一人の受験生S君を見ると。
っていうか、見る前から分かってたんですけどね、うるさいから。
注意するほどではないですが、ここに来るごとに馴染んできたS君。今日はことに楽しそうでホッとします。ホッとするし、会話のテンポが速いし、内容が若すぎてここにちょっかい掛けるのはムリです。しかもたまにルービックキューブの揃え方を実物を手に解説したりしてます。付け入る前に戦意喪失です。あ、夏休みの宿題もちゃんとやってましたよ。理系科目、君の進路に直結するもんね。

アクティブラーニングはマインドマップ作りでした。白紙の中心に「自分」と書かれた項から「好きなこと」「苦手なこと」「がんばった・がんばっていること」「これからやりたいこと」に分岐を広げ、それぞれを掘り下げていきます。論理的かつ自由度の高い自己分析で就職活動などでも使われるそうです。
私は初めて知ったんですが、これ、個性が丸ごと出ますね。大人もやってみるといいと思います。意外な発見があるかも知れません。例えば私がやると項目はどんどん分岐し、時間の許す限り浮かんできます。好きなものは膨大に、嫌いなものは無限に。ただそれらを関連付ける繫がりの分析が弱い。自分の文章が支離滅裂な理由が今わかりました。

 子どもたちも、分岐がバランスよく伸びて繫がりもある、お手本のような仕上がりだったり、どの分岐も早めに打ち止めを食らってて、まるで七並べで上手いプレイヤーが6と8を止めてるようです。
自分と向き合う作業なので苦手な人もいるでしょうが、人生の岐路を選択したり、当たり前だと思ってたことに迷ったときにも判断の基盤になる作業なので、マインドマップでなくとも折に触れて思い出してほしいです。

以上、先日のアクティブラーニングで七夕の短冊に書く願い事を絞れず、「満願成就」と太字で書いたたたみがお届けしました。織姫も彦星もゴメン!それでは最後に聴いて下さい、
『星に謝罪を』

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